2月5日

 母も父も、離婚した方が私のためだと言う。できるだけ早い内に、でも気持ちの整理がついてからでいい、と添えて。母は昨日一日中、弁護士について調べてくれていた。二人の貯金をみんな私が持って出て、結婚式のキャンセル料を夫に払わせるのだと言っていた。制裁の加え方がすごい。

 暖かい床の上で眠りに落ち、ふと目を覚ますと二人は私についての話をしていた。母は、こんなに私を大切にしない人とはもうやめた方がいいと言い、父は、それはそうだと思うが最後は本人の意思に任せるしかない、たとえ自分たちが気に入らなくても本人がいいなら仕方ないと言った。こんなに大切に育てられ、いまもそれは続いているのに、自分で選んだ相手にこんな扱いをされているようでは親不孝だと思う。でも、そう簡単には何も決められない。たしかにいまの夫はひどい。でも、好きなところもいいところも、たくさんあるから。

 大切にするってどういうこと?重い荷物を持ってくれたり、嫌々でも外出に付き合ってくれたりするのは違う?と本気で尋ねたら、そんな一瞬のことではなくて、もっと根本的な、日常的なことだと教えてくれた。大切にしていたら、結婚相手に「一人でいたい」などと離婚を突きつけたりしないし、たとえ言葉選びが正確でなかったとしても、「入籍したのは名古屋へ連れてくることになったから」とも言わない。

 私は、彼を大切にできていただろうか。今回の件はそういう問題ではないにしても、すぐには頷けない。

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