2月27日

 怠けると決めた週末。ヨガにも行かずに夫も起こさずに、自分だけのブランチを摂りながらドラマを消費する。

 手を繋ごうとしたら無視されるようなことが続いてとうに傷つき果てているというのに、ようやく目覚めたおやつくらいの時間、言われるがまま豚キムチ丼を作ってあげる。半熟のゆで卵までのせて。たったそれだけのことだけれど、いま私が彼のために何かをするということがそもそもあまり褒められたことではない気がする。でも、誰も見ていないし、したら喜ばれるし、意地を張りたいわけではないし。そうしたところで、心が置いてかれるだけ。

 15分遅刻。例の2年目の子に教えてもらった焼き鳥屋を昨日の内に予約してあった。レビューサイトの写真でわかっていたけれど、明るすぎた。客同士の距離が近いので、もともとはそういう、常連同士で楽しむことが推奨されている店なのだろうと思った。もしくは隣の人々の話に耳を傾けたり。焼き鳥はどれもおいしかった。とくにわさびののったささみ、あとは親鶏のもも、つくね。副菜だときゅうりと茗荷のサラダがおいしかった。千切りにされたきゅうりと茗荷が麺つゆで作ったようなドレッシングで和えられていて、そこに鰹節がまぶされ、なんと温泉卵がのっている。新鮮な組み合わせで、おいしかった。

 私のことを好きでもないように見えたので、「好き?」と尋ねてみる。シャツ一枚でコインパーキングは向かう夫はそれどころではなさそうに凍えながら、「俺は好きじゃない人とどうして一緒にいるの」と言う。それなら好きな人にどうして今生の別れを告げるわけ、とはいま出てきた文句で、この時は、これももしかしたら嘘なのだろうと思っていた。

 チーズケーキを食べたくてローソンに寄ってもらったのに、チーズ味の甘いお菓子が何もない。くず粉のプリンという私が好きそうなものと、あとは、レジ横にあったくるみ餅を買った。くるみ餅は車の中で頬張り、くず粉のプリンはベッドの上で、ドラマの続きを観ながら食べた。どちらもおいしかった。